時々、生きることが面倒くさい。髪が伸びるのが早い。あの人みたいに光沢のある頭をしていたい。光を反射する部分を身体に持ちたい。坊主や短髪が推奨されている野球部員たちがバスに続々と乗ってくる。どんな理にかなっているのか知らない。監督の趣味か。…
男同士のキスならば、その音がよく鳴ること
「治らない病気を治してくれるお医者と、治る病気を治してくれないお医者について話してみようと思うんだけど」 「聞くよ」 「治る病気を治してくれないお医者は、お医者なのかな？」 「医師免許を持っているならお医者だよね」 「お医者とは書いてあるけど…
悲しいことがあって、うわんうわん泣いたんだけど「あなた、ほんとうに悲しくて泣いているの？」って、わたしはわたしに訊ねずにいられなかったのよね。涙活っていう言葉を知っていること、泣くという行為が意外と気持ちいいこと、涙活として気持ちがよくて…
汁ガンギニストの小沢さんは、シャチの赤いところを見た時のように驚いた顔をした。それを見たチリバミストの幸田さんは、食器洗い機の器と機を間違えた時のように口笛を吹いて笑った。どうやらとてつもなく凄いモードに入っているらしい。それゆえ競艇場の…
しげりんどうの森をこるすがった場合に於いては、俗に言う餅の金縛りを想像すれば理解は容易だ。「ばーちゃんこ、じーちゃんこ。モナリザオンザ茣蓙」 さがんだ魚の鰭が水をきすぎる。めいがいろう、いちさぶろう、いまさらジロー。camcam mor gorri orr u b…
えーと。 自ら死んでいった人たちは皆、悲しくて、苦しくて死んでいっただろうか？悲しいこともなく、苦しいこともなく、不幸でもないが、死のうと思って自ら死んだ人もいるのじゃないか？ 生きていることの煩わしさが、ひさびさに。散るのになぜ咲く。
「はあ……ねえ、改札階さん……はあ、はあ」 息を切らしながら彼女は続けた。 「製氷機がね…」 「蜜濃、もうやめなよ、何を投げているの？」 「なんにもしてないって……はあ、はあ……お願いだから聞いて……製氷機が」 蜜濃は眉間に皺を寄せてしまったことに気付い…
「なんでこんなに風が強いのかしら」 ゆきは声に出して怒りをあらわにしていた。ほんとうに強い風の中で。８ｍぐらいの、いや、１１ｍかもしれない。しかし、彼女はすぐに我に返った。なぜなら長い時間怒っていられないたちだから。そして考え始めた。 「風…
家でじっとしていれば「揉め事はすべてノンフィクション……フッ」と呟いても「寒いこと言うね」「よくそんな面白みのないことを平気で言えるよな」などと言われることもない、ただそれを眺める「観客」でいられるだろう。 結論。バカにバカと言ってしまう方が…
電車の吊り革がぶら下がっている棒は銀色で、この銀の棒の固定部材もまた銀の色をしている。銀の棒は銀の固定部材にこれまた銀の螺子で固定されており、とにかく銀づくしである。銀フェチはさぞかし大変だと思う。興奮のあまり目的地までたどり着けないので…
にり ふり にり ふり お屁んろは とてつもない徹子 あー雪の重さ計って稼ぐ デイトレードふうタッカルビ にり ふり にり ふり もろーん ふー んじゅんじゅ あわー お屁んろは からくれないに水樹奈々 バウワウ！アメニティ攫って曰く 歯ブラシの全て her blu…
目の前で閉まったバスの扉を開けてもらおうとして車体に近づいて手を挙げたり叩いたりする奴は、９９%急ぎの用がないし、頭のどこかの調子があまり芳しくないと思います。そして人間ってのは、意地悪したいんですよ。
「目玉をひん剥いてやるザマス！」 その瞬間、俺は目玉をひん剥かれてしまった。 みんなに聞きたい、この場合、言った本人が自身の目玉をひん剥いて怒るなり憤るなり憤死なりするものだと思わないか？いきなり手が伸びてきて、危うく眼球に傷を負うところだ…
むやみに外へ出たくなる季節ですね 新しく買った中古のサイクルで トリップ、ドリップ、真っ赤なドリップ 旨味が逃げていくわ捕まえて！ むやみに寒いことを言いたくなる気候です これから冬まで 負けつづける日々です 子どもは方向感覚がいかれているので …
踊りタヒ踊りタヒ。 こんなとき、頭に思い浮かぶコトバは「踊り念仏」。誰だっけね、えー、いっ…いち…いっしょう…？いっしん…？ちがうちがう。 「まあええ、踊ろうや」囁いた。 「そだね…」頷いた。 踊り念仏、じつに愛したい教えである……あくまでも愛したい…
杉本先生がしゃがんだときに TANiMA、が見えました ところがぼくは小学ウン年生で まさかとは思いますが TANiMA、などと形容して 思わなかったわけです でもあのときぼくは 何かを見てしまっていたような気持ちでいました 体操着の内側に バスケットボールを…
今日 なんで強いの 干したくないじゃない 孔子学院 ねえ言ってたっけ 強いって 花に水やり略してから 少量の鼻水あげてる 毎週土曜に 喜んでるかどうかわからないところが they're very good big bonus point jackpot ! 強 ボタン一つで 風って変わるじゃな…
走る羽衣 なびき、何匹、１１匹 乗客として席につく あらかじめ買っておいた 𝔽ℝ𝔼𝔼-ℙ𝔸𝕊𝕊 わたしを乗客として 席へと案内する 被ったフードに 尚も被せる赤毛織物 暖房効果を優先しない 外観、外かく、環状道路 ふいに口ずさむワダツミの木は 𝔸ℝℝ𝔸ℕ𝔾𝔼𝔻 「星も…
今日は火曜美 山茶花がするようにしたら いいのかもしれないなと朝 椿を見てそう思った次第 丸ごと落ちていくけど 穴に入るから見えない これが"ボットン便所" 今も昔も 歩き疲れてアパートの 物干し竿を杖にさせていただく タバコがこっちを見ていた おまえ…
メジルシックスのボンボンヤージュ うんざりするよ シシトウがらみの件は 柵を越えた当たりで解決した 一箇所だけずっと刺してるミシンを 眺めて終わった水曜日 ああ、どこに行ったんだろうね 探しても見当たらないのも当然 それ、探しているつもり？ シジル…
「ンもう！危ないんだからッ！」 おじさんのくせに おばさんみたいに怒ってみても むなしいわけです 歩道を走るには二輪車が疾すぎるのを 叱りたい シコりたい 死角 奪いたひ……（善） カップラーメンにお湯を注いだあとの 穏やかな気持ちで ランチをいただい…
いつか会って話した人がyoutubeに出ていて曰く 引っ越しをします あなたはいろいろ喋りすぎる それゆえいろいろと抜け落ちるだろう かくいうわたしは喋らなさすぎる それゆえうじうじin the ウージの森 真面目な話はここまで 黄色いバックに挟まれているヒナ…
小平霊園の近くまで行ったから、小平霊園に立ち寄ることはよくある話だ。霊園というだけあって樹木よりも墓のほうが圧倒的に多いのは言うまでもない。鳥が何種類か飛んだりさえずったりしており、水道の蛇口が点在しているのもよくある話だ。野田や船橋、ひ…
料理上手な男を抱いた 抱いただけでは料理上手とはわからなかった 整備士の男を抱いた 抱いただけでは整備士とはわからなかった 税理士の男を抱いた 抱いただけでは税理士とはわからなかった アパレル店店長を抱いた 抱いただけではアパレル店店長とはわから…
