ミチルと誠二

分け入っても分け入っても杜撰ラダ※……まちがえた!取り分ける皿取り分ける皿みんな白い皿……パン祭りか! ※杜撰ラダ……杜撰なサラダ

焼かない、揚げない、炒めない生活において、セージやバジルの使い道にはたと困る。困ったときの、生。セージは大変苦いものの、不味でなく風味がよく、気分を良くしたわたしは、そこから2枚3枚4枚、苦味はうまみ…!苦味はうまみ…!と某伊右衛門のあれを唱えながら、昼の空腹を満たした。

「それじゃ満ちるわけないじゃない!!!」

ミチルの怒った腕は、二本の屋久杉のように力強く真っ直ぐに立ち、力強くテーブルに根を張った。

「ミチル、落ち着いて。いくらなんでも誠二くんとバジりたいからって、馬事公苑ではあまりにもひねりがなさすぎる。扇町へ行きなさい」

扇町?東扇島の勘違いじゃなくて?もう、お母さんてば何にもわかっていない。どうしてSuicaであんな途方に暮れるだけの町へ行かな

 

はっしーどうしてるかな。彼が元気でどこかで暮らしていることも知る由もないことを思い知る今が楽しい。オーケーの野菜が高い。

かき分けてもかき分けても暑いヤバ

帰りはそんな気持ちで一歩一歩確かに歩いてきた。こんなに暑くて喜んでるのノウゼンカズラだけだろ。奴が怒った顔をしているのを見たことがない。花は皆、そういうものである。

顎剃っても頬剃っても青いヤダ♡