愛嬌の塊・Sくんを、S商事の名の知らぬガチムチ坊主おっさんを、交互に混ぜ込んで、抜いた。掌から口へと運ばれた白汁は塩気があるのにもかかわらず、うまくない。うめえうめえと言ってやってる動画や人があるが、いやめっちゃまずいっしょ〜〜〜えっっろ。食べていいのあれ。
2020年12月27日の夜
サザエさんとフネさんがおせちを作っていて「やっとお重詰め終わったわ」と誰より最後にお風呂に浸かるのを観て「やっぱり女がうんぬんかんぬん」とアニメを責めだす人がいるんじゃないかと思ってついヒヤヒヤして嘘っぽい笑いを連発してビビリを誤魔化してしまった。
2020年12月27日の15時
太い腕や胸板など全体的なたくましい情報が体の中のどこかにあって、それが彼を形成している。その情報が詰まった君の精液……いや、別にそれじゃなきゃいけないわけじゃない、腕の毛を擦りたい。腹を触りたい。あ、ついででいいから顔射よろしく。
2020年12月27日の15時前
ウイルスに効く薬はなかった。痛い喉を楽にする薬、痛い頭を楽にする薬。何度治っても、何度も罹る。そうやって生きてきたし、そうやって生きていくのにね。人々が当惑している間に着々と進められる企み。もっと話をしようよ、おれの死んだときのこと、あなたの死んでしまったときのこと。今日も誰か死んだ。
2020年12月27日の昼
昼がコンビニの弁当で済まされてしまった。なんて日だ。コンビニは悪くない。ホットコーヒーの頼み方で手こずり、千円札だけ渡して、小銭まで用意できなかった。いや、今どきナナコだろのお声を多数お寄せいただき誠にありがとう。
2020年12月26日の夕方
任務遂行。やりきって、浸っていると、虚無が来るぞ。さあ、立った動いた走った。頭よ体よ怠けてくれるな。
2020年12月26日の昼の2
教室の隅っこにある水槽の、ほそぼそと息をする生命を感じるとき、自分はとても安堵しているような気がする。教室のような部屋。水槽はこの部屋によく似合っている。大森海苔のふるさと館を入ってすぐの水槽とはまた違うよさをひしひしと感じた昼。
2020年12月26日の昼
戦場に向かうような気持ちを抱くようになってしまったことが悲しい。たとえば俺から伝染して、誰かが死んだとしたら?あなたが死んだとしたら?先は永い、とくに死んでからは。
2020年12月25日の夜の4
コージーコーナーの半分空いたシャッターから、大勢のケーキの姿を見る。保存の利くシュークリーム等だとは思いながらも、12/25だけに心配になる。階段の下で踊る綿ぼこりも愛おしい夜。死んだとき、何が見えるだろう。たぶんチンポなんて見たいと思わないと思う。