2022-07-01から1ヶ月間の記事一覧

車窓より

窓の向こう側の窓の向こう側――あっ、行き過ぎです。 この窓の向こう側の窓の向こう側は、ここから2つめの窓の向こう側の人が、不適切が現れるたびにそれをなるべくすぐに取り除くことをたぶん心がけているようです。こちらからは以上です。

問題

直接関係のないことは、回り回って関係してくるだろう。 社会や他人がどう振る舞おうと、自分が幸せに暮らすためにはどうしたらよいかについて考えることをやめず、正解の方に向かって生きていけばいい。忘れてはいけないことは、社会を震わす問題は、問題で…

某新宿

「アンタほんとにつまらないことを言うのね」つまらないとはその名の通り、興ざめということだ。空気を和ませるのが善なら、淀ませるのは悪だと。わたしは悪だ。 わたしたちはつねに空気に包まれているから、空気から逃れられなくて、ましてや酒を頼んでそれ…

おうちカフェ

「全然伸びていないじゃないか…」ポーチュラカは行き過ぎる男から憐れみの視線を浴びることになった。しかしポーチュラカは不幸ではない、幸せでもない。男は確信している。確信しながら、同時に反省を始めた。我が身を介してしまったがゆえに、7月の終わり…

この闇に浮かぶ明かりの中で、セックスのことを考えている人がどれくらいいるかなんて。この夜の桜の木の下に、はたして毛虫がぶら下がっているかどうかなんて。飯能方面から来た電車の中で、都会に向かって眠っている人。夢を見ている。眠っている人は、眠…

魅力を感じている

それのどこがいいのかきかなくちゃ。プレゼンしてくれないか、魅力的な何かがあるのだろ。わたしが気づいていない魅力。 言葉を交わさなくちゃ。わからないことがわかる。わかっていたことがわかっていなかったことがわかる。わかっていたことがやっぱりきち…

jerk off bozuです

こんな暑い日でも日陰なら、室外機の回っているのを見ていられるんだから!!!どうしたそんなに怒った様子で?サンダルの足を登ってきがちな黒いアリ。わたしの足ってそんなに甘い香りを漂わせていたりするわけ?今日は風があって木陰がとてもいい。でもね…

仕事帰りに雀はロイヤルホストでビール

いけないなあ… なんて思いながら見上げている窓。ガラス張りのロイヤルホスト。もの食う男性。 そうそう!もの食うひとびと、っていう本、 よんでみたいなと思ってたんだよね! 白いワイシャツ、仕事帰り。あ、ビールのんでる!おいしいよね、ビールって。 …

夏休みの空

夕方の空は、夏休みの、宿に向かうときの、あるいは、宿に着いたときの空だった。だからあんなふうにしばらく見上げていたけれど、それは文字通り空っぽなことだった。 特別扱いしすぎてきた。しすぎただけあって、脳味噌も「これは特別なんだ」って、相当鍛…

脹脛の紗

歩いてきた勢いのまま椅子に腰かける人の体の使い方についてあれこれ言う必要があるわけがない。ただ、もう、なんというか、まるでビーズクッションをぺらぺらの紙ぐらい薄くぶっつぶしたら勝ちみたいな座り方が気になってしまうだけの話。 彼の脚。おそらく…

いっぱいのパーティー

パーティーは、飲むのも食うのも放題だった。ゆえにパーティーだった。放題によって羽を与えられたパーティーは、紙皿と紙コップを持ち、ひしめき合って談笑する客たちの間を「今日はパーティーですよ!」と、間違っても葬式と間違われないように半ば叫びな…

GARDENより海を眺めて

GARDEN 鉄の板をくり抜いてある。それは自立する場合があるし、土に刺さってやっと立つ場合もある。GARDENは玄関にあったり、庭にあったりする。いろんなGARDENがある。おしゃれなGARDEN、おしゃれふうなGARDEN、ちゃっちいG…