2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

ころころ

『心無い人間の……』と書き出したところで、『』が、わたしに心の存在を訊ねてきた。心は あ っ て ほ し い から、わたしはつい『ある!!!!』と躍起になって答えてしまうのだが……。

ある晴れた日

「今日は晴れているので、それだけでテンアゲですねッ!」 見ず知らずの人間に話しかけられて驚かないわけがない。ましてやテンアゲ……。まあ、目をぎょっと見開くという反応を示してくれただけありがたい。わたしがきちんとこの世に存在していることが証明で…

14番目の月

言葉にしないと伝わらないけど、口にした(言葉にした)途端、すっぽ抜ける、というか、筒抜けになる、というか、私以外がアクセスできるようになって、悪意なく抜き取られる、うーん……まあ、そういうようなことがあると言われれば、そうかもしれないなと思…

美の城

そんなことに腹を立てようとしている自分が“キモ”かった。ゴミはクセえしキタねえからいいのではないか。市民たちの反射的あるいは意図的な、眉をひそめた顔や罵り声、それらも含めて、わたしの美しさではないか。ひとびとが蜜を抜き取りとうに朽ちたブーケ…

青空

空は青くて晴れていて、真っ白な富士山に手が届きそうだ。人々はいまから火葬場へ向かうらしく、黙りこくっている。物音ひとつ聞こえようものなら、きつい一瞥をその音のする方へ送りつけるつもりでいるのが見て取れた。それにしても、あんまり人々が静かな…

思い過ごし

思い過ごしのうちに死ぬことが多い。たいてい、誰かの行為を許せなかったときに起こる。真っ黒い煙をもくもくと立ち昇らせて、いわゆる『炎上』を脳内で開催するのだ。内容はいたって短絡的で、その誰かがうんと傷つくようなことを口に出しまくる、といった…

あん

ところで、あんまんのあんってなんのあんだったんだろう?

迷走から抜けて

かつてゴーレムがやっていたなあ。色々見えてくる。聞こえてもくる。それらを除いていく。減ってきたころ、じわじわと、カイロの熱が皮膚の中に入ってくるような感覚になる。睡眠が手を出せない繊細な傷をいやす、瞑想。

内股、墓地に惹かれる

墓地はいいなあ。あ、電車が来た。この柵を走り高跳びのようにまたいで死んだ人がきっといると思う。ここで犬の威嚇を受ける。座敷犬のくせして、いっちょ前に仕掛けてくるじゃん。ま、今わたしは何かを発しているから、しかたがない。墓地はいいなあ。それ…

重度の内股

思いがけず、歩きながら屁が出て、まあお手本のような音が出た。幸いうしろには誰もいなかったから――今ちょうど右手にこぶしの木がクリイム色の雲を浮かべている。かわいいなあ。先程わたしは着ている服をこてんぱんにされ、まともに歩けないところだが、白…

笑う屁

屁は元気だ。今の屁はヒャッと、某大御所司会者のような引き笑いをしたみたいだった。自分の屁はどんなに臭くても、臭いことが楽しいし嬉しい、嗅ぎたいし嗅ぐのが好き。人の屁は断じてご免。

2021年3月3日の朝

山脈きれー!!

2021年3月2日の夜の2

風が強くてありがたい。キッチンと部屋の間のガラス戸、みしみし、かちゃかちゃ。ちょうどいい騒音。静かすぎると、どっちがあの世かわからないからね。

2021年3月2日の夜

つくづく、射精のしかたを知ってて良かったわ〜。

2021年3月1日の夜

コンテナも孤独。