2019-03-01から1ヶ月間の記事一覧

歩いて

だらだらと どこまでも歩けそう ときにはしぶしぶと うなだれることも ぬけぬけと いつまでも歩きたい 断じてずるずると つづけるべきでない 踊って狂って徐に今を辱めて晒して 歩いて ぐずぐずと くすぶって歩けない 決してぼやぼやと たそがれるべきでない…

嫌い

笑いません嫌いです 過敏なセンサー 心のキャンサー

いまさら聞けない

聞けばよくね?

窓辺占い

窓辺は占いの館 がさつだなあ おお几帳面! 裕福な生活 貧しい生活 ダサい服 へんなマークとへんな英語 余計なお世話! おしゃれ着はクリーニングに出すのかしら ときに揺れる作業着 あつく燃ゆる男気 お邪魔します! とはいかない 古いアパートの窓辺には …

ダンサー

緊張 我慢 緩和 I'm a dancer 膨張 我慢 収縮 I'm a dancer 全速 開閉 辛抱 I'm a dancer 動 停 動 停 動 動 停 動 動 停 動 停 動 動 停 Just move, dancer Just move, dancer

横浜

桜の花 首都高湾岸線 橋の上の渋滞 何が入っているかわからない倉庫 浅い海 人気のない水辺 東屋ひとりじめ ビル風が叩きつける鉄製の何かの音 夕刻近い日差し クリーム色のページ あと少しで読み終わる さっきやっと出した結婚式の返事 さびついた船 きれい…

海が好きです。

海が好きです。 細かいことを言えば、 海の近い街のかんじ、が好きです。 川が、川でありながら、 ほとんど海に身を預けています。 海も、流れ着く川を、 遡って山を見ようとしています。 鴨たちは、池や川の彼らと違って、 いっそうのんびりしたように見え…

称号

このタレ あまりにうまかったんで 自身まるごと 龜へ投げ込んだ なんて大胆! 毛穴の奥までべたべたで シャツは当然 こんな色 クリーニングなんてとんでもない よろこんで着させてもらうぜ 勲章 敢えて晒したい この染みに目を留めた おまえ ひとたまりもな…

とびたて26号

夏の旺盛な蔓のように枝を伝ってゆけないのは 不器用とかじゃなくて 実を言えばいまだ器用にこなせる腕がないのは 認めるとして 飛ばしたがってる奴の屯する場所へ 乗り込んだら同じように飛べるかと思った夜 まちがいだらけさ 打ち上げたいのは すぐ真っ逆…

黄金比コレクション

はちきれそうな財布の中身は黄金比 なばかり はばかり きもちばっかり大富豪 はちきれそうな財布は心底大迷惑 たまるわ たまるわ たまらん想いたんまりと

心配御無用

ライオンだって今日もシマウマ喰ってる ホッとした まだ大丈夫

作業員

目を閉じると見えるものがある木の槍を持ち石の斧を担ぎ駆けた野山の風景と君 目を閉じると見えるものがある夜を紡ぐふたり朝へ繋ぎ狩りに出る瞼の裏を旅して目玉が廻る 廻る 廻る廻る 廻る 廻る 精を出し今日をまっとうせよ汗水垂らし生けるロボット精を出…

さすらいTHAT'S RIGHT

たのしい たのしい たのしい やましい やましい やましい うしろめたい うしろめたい うしろいたい? OH やさしく やさしく AH たのしい たのしい たのしい やらしい やらしい やらしい いかがわしい いかがわしい いかかぐわしい OH まさしく おおしく AH …

フコー

死んじゃッたみたいよ ホントかしら ちょッとウソみたいなの あのフミキリ…… 今日はなンだかそればッか 開花宣言ウンヌンなんて どーだッていーの 知らない人だと思うケド 一度すれ違ッたかもしンないし どこ行ッちゃうのかしらネ 何が見えンのかしらネ 桜は…

しあわせ大臣 ぜいたく侍

しあわせ大臣 環境破壊を推進ぜいたく侍 人生謳歌に邁進 地球規模の悩み事に引きずられてる生活がなんとか抜け出そうとしている解決策の思案に時間を割いてばかりのわたしつまり それは どつぼ しあわせ大臣 資源濫用に前進ぜいたく侍 人生謳歌の行進 地球滅…

春 is か・わ・ゆ・す♡

スレンダーなボディに 立派なバストねレイディ 仁王立ち すかした太陽透かせない クリーミィなアイボリー 冬を穿ち あれほど凍えた日々がいまやここにないのは 彼女たちがばらまく色に 街中がお熱をだすからよ キュート? ノー プリティ? ノー カワイイ? …

ジェーソン

街は惨状窓の中はがらんどうこれは非常PM2時の緊急速報 ヒーロー参上ひたちなかから常磐道どこだ畜生MP200の呪文は最強 マイネームイズジェーソンハウアバウトユー にじむ人情ど真ん中にはギャランドゥ猛る象徴PM2.5で視界は朦朧HP2000の魔王は籠城 マイネー…

うしろに伸びてる長い影は東京の家から使いに出された息を殺して警護に当たるが頼もしいわけではない 首のあたりに仄かな苦しみマフラー外せど消えはしなかった感じないくらい柔らかい真綿の首輪で繋がれているらしいね 寝床を定めぬ野良猫のようにさまよい…

夢見るお部屋

カンカンカン カンカカン カンカカンは ちと盛った 踏切はつまり ビビってる ビビってる ビビってるあまりカンカンなわけ そう、ほとんど怒ってるもんよ 理由は単純 目の前でいくら血が流れようとも 直立不動 ぐっと目をいくら閉じたくとも 只管凝視 ぱちく…

のり

おむすびにはやられた 焼菓子のように ぽろぽろと 逝ってくれたほうがまだいい ぱりぱりしては ひらひらと 黒い花びら ちってひっついて 胸に抱えたジャンパーまでも 静電気を以て加勢する おい どーしよーってんだ やってろーじゃねーか おまえなんか いち…

病室の明かりを見上げる夜は

病室の明かりなんか見上げちまった夜はなんだかやくざな気分さそのちょいと前といえば死にたくてしょうがなかったわけだぷんと消毒のにおいがしてひどくめげちまったよだけどこのすこやかなる日々をあなたにあげることもしないでなんとなく 想ってみるだけそ…

デート

これじゃあ駄目だね鎌北湖 なにせくしゃみがとまらない せっかくめかしこんできたのに この粉っぽさにおまえは不機嫌 さっき閉めたドアのこだまは まだそのあたりをうろついているだろう あいつが山に消えるより先に 次へ急ごう どちらが早い それじゃあ箕和…

ほ、ん、と

本物なのか偽物なのかわからなかった 横目ではクリーニング屋のフロントで主人の代わりにお出迎え褪せた色して咲きながらえてなお可愛げに ふるまってあかるくふるまってよそおっておどけてよそおってだましあって だまされあってうそだってほんと いつだっ…

修行僧

甘くないトマト うまいとは言えない しかしトマトであるから 文句はない 甘いトマトにありつけなくても トマトがトマトであるなら 言うことはない 食事は読経 法要を兼ねて 時には贅沢修行僧 甘いトマトと甘くないトマトが 肩を並べていたとするなら 言うま…

六号向島戦

くらげが泳いでいるのではなかった それはタバコの箱のフイルム 植え込みの縁に腰をかけ 春を見上げる 隅田川 私と人びと 軽いビートが近づくのがわかった それは幼子の駆けてくる音 幾度にも渡る母の声を 春はかき消し 子を逃がす まどろみの午後 ここから…

風まかせ

ステーキ ラーメン ハンバーガー いろいろたべたい いろいろたべたい たべたいそれらのものたちは ひとりだったら べつにいらない たべたいそれらのものよりも やすいむね肉 キャベツと煮込め あの手この手で 我が身を癒やせ 腹は減るから満たせ満たせよ か…

なにしろ浅草

知らない男の名前も 肴になる夜 はじけそこねたポップコーンを 奥歯で砕いた 歯に詰まったらちょうどいい 舌で宝を掘り当てるまで 心地の悪さはそっちのけ ときどき瞬く現場は浅草 窓の外も 扉の中も どきどき慄く現場は浅草 なにしろ浅草

ふたつの暖簾

そいつはきっといいことあったのかないいこと超えて悲しかったのかなたかぶる気持ちマラカス持ってシャカシャカさせて池袋からしばらくのあいだ披露するわけだ そもそもお前がだらしないことに角を立てずにはいられないだけでふたつの暖簾を押してばかりいる…

愛・しかけて

ねえ あなた 話しかけてほしいの そのまま罠 仕掛けてもいいのよ ねえ いっそ おしかけてほしいの 思い切って脚 かけてあげるわ いけない 愛しかけてしまいそうよ いけない 愛しかけてしまいそうよ

5のつく日

飲み放題っていう文字が誘ってる のこのこ乗り込んじゃいますか このまんまお家に向かっても 救いのない悟りを開くだけなら のこのこそれはとってもステキさ 飲み放題っていう日付に息づいてる ずるずる引きずっていきましょか 堰き止められた川底の 掬いき…