2019-09-01から1ヶ月間の記事一覧

やりくりせなあかん

それ以上 気張らんといて 守ってもらえば ええやん やりくりせなあかん こっちのことやない あんたのその 強みってやつ やりくりせな やりくりせなあかん これ以上 気ィ落とさんといて 抱いてもらえば ええやん やりくりせなあかん そっちのことやないて あ…

凄惨

生産を止めるな 清算を早まるな 凄惨と対峙したもう 平和を唱える一方で高めてしまう戦闘力 共存を求める傍らで真直に延びる境界線 疲弊することにも辟易 それにすら嫌になって 頬杖をついて見あげる星は 輝くだけであてにならない 愛するひとと一緒にいても…

辞退

かなしいはなしを食い物にして テレビ画面が太っている 笑っていいとも 終わってからの 昼間の質の悪いこと! おろかなひとを雨ざらしにして 心のオアシス潤ませる やっていいことと いけないことの 区別がだんだんつきません こんな暮らしどこまで続く? む…

ぽい

夜景なんて 眺めたからって なんになるのって ひねくれたって むだ 見た目なんて 見られてないって べつに油断なんて していなくたって ださ 知る人ぞ知る あ そ〜れ そ〜れ ぽいぽい それっぽいカフェで それっぽくお茶をしてみたの それっぽい街で それっ…

げら

やましい あなた やましい ひそひそ ひそひそ ひそひそ めざとい あなた めざとい やましい あなた うしろくらい あなた うしろくらい こそこそ こそこそ こそこそ とがめる あなた とがめる うしろくらい あなた さては なにか おもいあたるな あかるい あ…

大地から水が湧いている ゴミには蛆が湧いている いったいどこから いったいどこからやってくる とてもいまわくわくしていたいよ とてもいまわくわくしていたいよ 金はどこから湧いて出る 富はどこからやってくる 命はどこから湧き上がる ほんとにいつしか枯…

私の憂鬱

なにを貴方と語り合ったら 今夜の憂鬱を凌げるだろう どんな味を平らげたのなら 今夜の憂鬱を凌げるだろう どこへ向かい走ってみたら 今夜の憂鬱を凌げるだろう なにを貴方に示されたなら 今夜の憂鬱を凌げるだろう どんな不満を懲らしめたら 今夜の憂鬱を凌…

我が身をば

我が身をば いざ 映えさせん さも 酔い痴れて 世は photo spot 嬉々 ゆうゆうと 我が身をば いざ 映えさせん さも とち狂って 余は photogenic いと 惚れ惚れと いざ

つまる

することなくて マスターベーションする夜は 机の上を 食後のままで ねむるにしても 食器を洗わにゃいけない夜だ 来る朝は 憂いばかりで

立候補

駅前に撒き散らされた白い液 誘われて 幾人 言い方は悪いが つまり やったもん勝ち いきたいわ あんなとこで なにを我慢してるの やりたいわ あんなことを なぜに我慢してるの 駅前に響きわたってた喘ぎ声 抜かれる 幾人 言い方しだいよ いずれ やった奴は勝…

今生

くれてやれるものなんて 選べるほどはないけれど 与えられそうなときはそうしてみるんだ やるかやらないかなんて 大したことではないけれど 生きているうちはそんなことばかりなんだ いま知っていることなんて 大概わかちあえないけれど 傷ついているだけじ…

りんごの季節になりました

きおう 紅ロマン 98円 美味につき 今日は 未希ライフ 98円 だろうか いつか ぐんま名月 万座温泉の途中で

しあわせに暮らす

街のなかの焼却炉 海のわきの処理場 川のそばの浄水場 道のしたの下水道

ぞっとするプレジャー

そしてわたしはトイレについて想う もう何人分呑み込んだ もう何人分流し込んだ はたして溜め込んでいるだろうか それもまた真顔で 挙句 中央分離帯のペットボトルをも想う もう何日間封をされているだろうか それもまた大事に そしてわたしはひそかにぞっと…

夢の昭和島

吸い続けていたら 体を悪くしそうな 工場の息づかい いろめく 目をつむってみたら 澄んだ海が広がった 少しだけ鼻を突く 波の音 どこをほじくってみても宝ばかり昭和島 寄りかかってみたら 傾いてしまいそうな 歴史の色づかい ときめく 目を逸らしていたら …

煙草 ふかすなら

どうぞ 裏口へ 煙草 ふかすなら 吹き溜まりの踊り場 錆びている階段 煙草 ふかすなら どうぞ 裏口へ 煙草 ふかすなら 隣のビルとの間に 落っことせ猥談 煙草 ふかすなら

玉子パン

腕に刺青なんかしてさ 道でスケートなんかしている 俺は金がないのを言い訳にする 急な坂を登ってみたり 袋小路に感心してみたり 今日はたまたま目黒だっただけ 次はどこへ行こうかな 高い車なんか乗ってさ 狭い道なんか飛ばしている 俺は金がないから言い訳…

守護神SPR

もしやあれは…… 荷台に立てる円盤は きっとそうである 潜る SPR SPR 護られる 潜る SPR SPR 左右する 操る MEN MEN 護られる 操る MEN MEN 託してる

とある現場

野郎たちはなんだか律儀に体操していた 安全第一 旗がゆれる 班長みたいな野郎がなぜか英語でカウントしていた ワンッ、ツー、スリッ、フォー、 ファイッ、セックス、セブ、エイッ 班長みたいな野郎はまさに満面の笑みを浮かべていた ワンッ、ツー、スリッ、…

カキンDEホームラン

嗚呼〽 嗚呼〽 吸ウ 嗚呼〽 嗚呼〽 吹ウ 四股嗜好 支笏湖 嗚呼〽 嗚呼〽 恣意 嗚呼〽 嗚呼〽 把握 至高嗜好 自業自得 嗚呼〽〽 ヰ競ウ 仲田酒造 王〽 王〽 嗚呼〽〽 ヰQUICK 異口異口! 異空異空! ――FADE OUT ――HIGH TIME TO PAY MONEY MONEY 馬鹿な真似 た…

ドカタ天国

本日誠に糞暑い 長袖着用 致死量超過す 血が沸騰する 不純物使用 塩微量生成す 地獄の現場 そこは天国 卵が茹だって固くなるような 粗野なこと…… 十時休憩 まあいい ちょいとこっちへ ちょいとこっちへ向いてくれたら嬉しいや もしかしたら もしかしたら そ…

御涙頂戴

九月の台風がつれてきた熱い風のなかで あの夏から逃げ切ったことをおもいだす 隣のカズコが死んだのは先月のいまごろ 次々に人々が死んでいったのも同じころ 半年前に 行ったきりの トシオは朝方 帰ってきて 八月五日 光うすれる星へ そのまま 連れて戻った…

愛す男

あなたが看護師であり女であることで わたしは大いに安堵に浸ることができたと思う 男にはあらわせない ほほえみ 甘えっぱなしの向かいのおやじ 喜び隠しきれない かわいいもんじゃあないか 街の構造物の殆どを男が築いていることは わたしにただならぬ高揚…

人のいとなみを羨むな

つまらない夜を嘆くな 人のいとなみを羨むな 入ることを許されない 美術館があるだろうか オーバンもニーヨンも 架空の町の館ではない つまらない夜を嘆くな 人のいとなみを羨むな 扉は常に開かれている 営業時間内にいつでも ノックすればいいのさ 避難経路…

海馬、嗅ぎつける

駅前が薫る 蕎麦屋の出汁か 切干大根のような 急に見えてくる 喪服姿に 和食御膳 駅前が薫る そうそう あれが好きである 特に手拭きの匂いが