2020-11-01から1ヶ月間の記事一覧

摂薬-SEX-

育ちのせいと言い切れることに何があるとかくある語句やある状態に病的なのは 環境のせいと言い切れることに何があるとにかく僕は二十八でもまだ死んでいる ああ僕はそれをなんとも思わないそれをなんとも思わない僕は 食べてはいけないものを食べ吸ってはな…

横臥に就く

裏を読む見つけて戻すわたしはただおいしい時間を 中に居る微量を赦すわたしの時間がおいしく そして 少しでも長く知って呑み込む少しでも長く知らないよりは 表が誘う味蕾を労る未来は傷むほんとか うそかそんな ばかな 少しでも長く知らず呑み込む少しでも…

故郷計画

「ああ、いつまでも ここにいて」欲しいのは涙なのかも しれない引き留めたいものは皆脆い わたしはきっと歩くのをやめたくなるんだろうか 「帰れよ、と声かける人は皆、先にゆく」涙専用の 安物語酷なこと程 受け入れ易く わたしの夢 わたしの為わたしの為 …

(修行)

キャベツ狩りの朝キャベツ狩りの朝とある農家の朝晴れわたる空雲一つない空オレにも君にも朝 手塩にかけた球体に昭和の着付けをするいってこい 市場へ見かけより 中身ね キャベツ狩りの朝キャベツ狩りの朝ながめる男の朝乾いている風肩ならべる山オレにも君…

舞踏会

海鳥うかぶ 飛んでは水面へ魚 手間なく いただきます(豊洲大橋 架けたる 人よ!)ターレに フォーク 舞踏会心地よすぎる ヒヤリハット詰草はえる 刈れど刈れども頭 もたげる 恐れ入ります (屋上庭園 手掛ける 人よ!)ターレに フォーク 舞踏会(見世物じ…

咲いててね

名前の知らない咲いてる花にもやもやする朝は挨拶をして 別れを告げてららら明日また会おうよね 青になるまでの微妙な時差にもやもやする朝は挨拶をして 微笑みかけてららら明日まだ咲いててね

時は過ぎてゆく

時は過ぎてゆくから花の苗気づけば実りの野菜苗飾り物には目もくれるなあれは 誘惑(ガラクタ) 怪しい文句がつきものだ本当の事は不都合ばかり可愛くだまされていよう 不格好だけどそうあくまで可愛く装う迄 汚れた手口がつきものだ懲らしめたい想いは徐に不買運…

疑念

左前方横倒しの小さな自転車平伏して動かない男子看過ごせない本能これぞ貴方の正当ブレーキ路肩へ寄せて安否確認駆ける貴方は轢いた 逃げた 役者のように ある人にはある人にはある爺には 目撃者になる心構えが できていなかった結果 彼はとにかく平伏して…

人んち

気が滅入りそうなアパートほどお邪魔してみたい誰でもいいわけじゃないけれど階段だって廊下だってなんだか絵みたいそんな絵のなかに入りこみたい 人んち 人んち 人んち誰でもいいわけじゃないけれど人んち 人んち 人んち一晩だけ暮らしてみたい人んち 気が…

べつ人

雨や風をよけ服を身につけだけどキャベツとモヤシの味付けは僕と違っているだろうそして窓の中箱の底栄養を摂取しだけどキャベツやモヤシの買付けはつばさではないだろうそして暮らしているらしい 歌を聴いては本を読んでは 働いて呑んで愛してそれでいて ま…

飛んでく鳥

飛んでく鳥は怯えているそして 訝しい ひとよ つかめない わからないまるで飛んでく鳥のようとんでもないね飛べないくせに一度もダンスしないままやっぱり私も飛んでく鳥 パルプンテを唱える前はじっと 様子を見るもの つかめない わからないそっと飛んでて…

徒歩圏内

平野に広がる田畑を見たときや頭上を埋める晴天を見たときと同等の感動が京急線の窓からああ上大岡 起伏を侵略する屋根屋根 どこまで行っても平坦なのは嫌登らにゃ休めぬ位が丁度いいな老齢の感覚じゃ至る所坂ではああまたか… 足腰が衰弱するのは苦ね 浜辺へ…

いくいく

思い残すこと 何も無ェよと清々しい顔 死ぬまでしないぜ いつでもいやしい たましい 遠く行くひと 何があったの忌々しい風 吹いたらやりたい 気持ちもなくなる もんかね 遠くへ行きたい そんなとき重々しい腰 上げたら振ったれ 気持ちがよくなる はずだね 豪…

踊る、踊る、踊る

超ノリノリなうたが歌いたいなでも食糧難が気になっちゃう後ろめたくJUMPして踊ろ⭐今夜だけッ今夜だけッの積み重ね 胸キュンキュンするうたが歌いたいなでも大地震が気になっちゃううしろ暗くJIVEして愛想尽かす迄ッ尽かす迄ッの仕合わせ それどころ…

手ェかじかむ風の中キャベツがよく育つ 吊るしてある柿のまぶしい朝の日の 色づくかんきつのけぶった青い空の まちぼうけの柿を鳥たちついばむよ においたつ銀杏のふるくさい団地の 目ェほそめる風は秋キャベツがよく育つ