鮮やかなる死

生まれがどこだって別に構わない

かつて生きていたならばいい

咀嚼したあとはどうしたって

大地と色を同じくしてしまう

配分の手違いによる

大幅な濃淡さえなければ

ビールは片時も右手から離れることなく

君と流す時間は盛り上がるばかりだ

頼もう 食べよう 呑もう 楽しもう

テーブルを埋めるのは鮮やかな死だということを

さっきから僕は無視することができないでいるが

頼もう 食べよう 呑もう 楽しもう

いつからか僕はこんなに気が重くてしかたないが

そのくせ僕はこんなに腹を満たそうとしているが

食べよう

呑もう

楽しもう