景色を変えて

景色を変えて! 窓開けたら 山、風、湯の煙
景色を変えて! なんとなく よくわかったの
一月に一二回あるかないかの遠出に賭けたところでさみしい
から機械のような往来の中を工夫こらして暮らしてゆこうと

―――あまいもの食べて ひとと笑いあえ―――

景色を変えて! 朝起きたら 海、浜、波の音
景色を変えて! なんとなく よくわかったの
一年に二三回の楽しみをずっとぐっとこらえてるつまらなさ
から逃れる自由がないほど不都合な身でも心でもないのだと

―――きみのこと置いて ひとり笑うまで―――

景色よ変われ! きみのこと 2Dになっても
景色よ変われ! ぼくのこと 2Dになっても
流石にその気配までわかるような技術の普及までのぞまない
けど夢みたいな往来の中でも都合があえば会えるという希望

―――あまいこと考えて ひと通りこなせ―――