2020年12月21日の夜

点いては消えて、点いては消える。消えるとき、0.2秒か0.3秒かけて、消える。いとおしい余韻。花火が上がって、落ちて、消えていくときの物悲しさに似ている――似せているのだ、なにより物悲しい自分自身が。白熱球が醸す雰囲気を知っている。それゆえ、主流になっている眩しい光を悲しいことにあまり歓迎できない。窓辺のクリスマスツリー。あたたかい光。

ところで、突いて、突いてもっと突いてとケツを差し出すユルユルGKも、PK終了後、ヒリヒリとした余韻を感じ、物悲しくなるのであろう。ゴールを決めたFWもたぶん同じ。前がヒリヒリするか後ろがヒリヒリするかの違いだろうから。