重度の内股

思いがけず、歩きながら屁が出て、まあお手本のような音が出た。幸いうしろには誰もいなかったから――今ちょうど右手にこぶしの木がクリイム色の雲を浮かべている。かわいいなあ。先程わたしは着ている服をこてんぱんにされ、まともに歩けないところだが、白い花や足下のピンクの花を見れば、家まで帰れるだろう。それにしても、内股がかなり頭角を現しているらしく、胸を張って堂々と歩くわたしの姿は、どのみち滑稽なんだとか。