好き

好き

それはもう

滑り込むように

腕のなかへ

あたしの王子さま……でも

嫌になってしまった、だって

滑り込むときにはもう

325番目くらいのあたし

やっぱりいちばんになりたい

誰だって!だから

エローラインをね……

ふふ、なんかカッコいい……

をね、

はみ出した、ん

もう、とびこえた

見事なレッドカード

喰らうひまはない

そこいらの赤いやつらが

久々の出番に腕を奮って

笑っちゃうわ

お祭りみたい

あたしからも、ほら

こんなにたくさんの――!

すぐさま退場させる準備が始まって

過酷なロスタイム、あ

いまからキックオフ?

今日イチ笑っちゃう

あたしはいちばんをゲットしたもんね

顔を赤らめたあなた

かわいい人、でもね

あたしの周りは真っ青

ほんと興ざめ

ほんと――