集積場の跡地に
隣の老婆が勝手に
日々草を置きはじめた
妄想を抱いて
腹立たしい
眠れない夜を過ごした
わたしは
翌日、主人に
「すぐにつくってくださらないと離婚
すぐにつくってくださらないと離婚」
と二度も叫んで
二度とない
世にも奇妙な朝を迎えていただいた
その日のうちに
主人は鳥居をつくってくださった
お参りがしやすいとの理由で
グーグルマップ★4.3
箱の中には銭、銭、銭、銭
「ゼニ〜!」
夜中に大きな寝言を言っていたよ
と、主人
わたしは恥ずかしそうに笑った
そのときまだ起きていたことは
言わなかった