案ずるがゴトシックス

ソソイソソイ!あれま、文字や髪飾りたちが餅つきを始めちゃったよ!これは紅に染まる頃には、藍色アイアイ出現してしまうぞ……。おどろおどろしく踊ろうヨソイア、おどろおどろ汁だくだくダクト給気排気ダンパ全開………想像しただけで門前naka千代子!もう毎時卍!

 

交差点は縦に渡るものだろうか。いかがわしい店の明かりが太陽を見失って途方に迷う街に灯る頃、わたしぼくは指に点をつけて丸く考えていた。カルフセルフ氏が耳寄り情報を脇に抱えて歩いているのを見かけて、思わずビートが流れた。モータングナッスハが通りを駆け抜ける音の大きさを、カルフセルフ氏は特になんとも思わないらしい。世の中に対してあまり不満を持たないような人なのだろう。わたしぼくは右目の麓に降りて、睫毛の長さを揃えはじめた。