とびたて26号

夏の旺盛な蔓のように枝を伝ってゆけないのは

不器用とかじゃなくて

実を言えばいまだ器用にこなせる腕がないのは

認めるとして

 

飛ばしたがってる奴の屯する場所へ

乗り込んだら同じように飛べるかと思った夜

 

まちがいだらけさ 打ち上げたいのは

すぐ真っ逆さまに堕ちる白いロケットじゃなくて

いいわけみたいだ 打ち明けたいのは

たからかな笑い ほがらかな唾 飛ばしてから

飛びたたせて

 

おおうそばかりさ 打ち上げたいんだ

数十センチ先に堕ちる白いロケットおれだって

いいわけみたいな 打ち明けタイムだ

たからかな笑い ほがらかな唾 飛ばしてから

飛びたたせて