2020年12月25日の夜の2

今晩のうちに勃つチンポと同じ勢いで、家屋が次々建っていく。農地は宅地へと姿を変え、新しい生活の賑やかさにかつての栗林の面影など、すぐに忘れてしまうだろう。

生まれるものが、なぜみな新しいのだ。安全性が脅かされている、なんとかして均衡を保っている建屋を、家屋を、今からは造れないだろうから、煙草の臭いが染み付いた白熱球の灯る部屋で酒が呑みたい。