authentic Japanese sentence vol.4

電車の吊り革がぶら下がっている棒は銀色で、この銀の棒の固定部材もまた銀の色をしている。銀の棒は銀の固定部材にこれまた銀の螺子で固定されており、とにかく銀づくしである。銀フェチはさぞかし大変だと思う。興奮のあまり目的地までたどり着けないのではと心配にもなる。

メガネをかけたオヤジは冴えない顔つきであるうえにハンカチで鼻をかむので、彼には金輪際冴えわたる日など来ないであろう。少なくともハンカチは手が濡れるたびに拭くためのもの、その日一日だけであれば繰り返し使うものであると思う。ハンカチで鼻をかんでしまうということはパンドラの箱を設けることにほかならない。しかし悔しいかな、箱のくせしてポケットにスッと収まるのだ。あそこのそわそわしている男、まさか銀フェチじゃないか?次は1が嫌、1が嫌、お出口は上反りです。後半のSASUKEを思わせるアナウンスに乗客が沸き出している。世の中は想像以上にくだらないことで盛り上がるものだ。