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とってもATCHURWOFMEEF

飯田橋

パピルス東西は九段下の中、つまり、七つ目の飯田橋で待っていた。そこには寿常習犯がうじゃうじゃいた。彼らとすれ違うたびに、髪の毛を束ねている人々のそのゴムが弾けて風になびいて、街の景観は保護された。道の上の空き缶もここぞとばかりに立ち上がって、また車にはねられる。寿常習犯のエナジーは、たちまち新宿区に点在する全ての飯田橋を支配した。タバコを吸う者は、そのタバコを吸い込んでしまい、皆こぞって喉をやけどをしていた。彼らは笑って言った「へへ、熱かったぜ……」。おじいさんの靴は脱げた。ビルの窓が柔らかい感じになったのをいいことに、会社員たちがガラスに背を預けて午後三時の休憩時間に豆苗の茎を割いていた。