暗くしてバスルーム
貧乏くさい
電源オフも意思のうち
わりと裕福
窓に滲むライト
映画みたい
あるいはどこぞのビルの内
張りぼての
あれこれ訊ねちゃ野暮な野郎
いつか小説の足しにしよう
暗がりのフロア
絡まってたい
収めるまでよ 洒落の内
そりゃ派手に
やたら潤むアイズ
お熱みたい
類はどこぞのビルの内
張りぼての
礼を述べたらさあ丸く仕舞おう
そんな一節の歌をつくろう
あれこれ訊ねちゃ野暮なんだよ
いつも小説の一頁なんだと
張りぼての乙なものどんな人生にしよう
いつか冥土の土産にもなろう