好きさ………

町がいま脅されている
私はやや微笑んでいる
キバを剥いた風が叫ぶ
ウォー、さあ、ウォー

ああ、生きている私の姿が
ときに余りにみっともない
鼻をつんざく程青臭いんだ
匂うよ………

町はただ侵されていく
私はまだ微笑しておく
黙る横顔賢そうにして
弱いおつむを隠蔽して

ああ、生きようとする力が
どこから来るのか解らない
家族とか友達所謂仲間とか
ですか………

そう、生きている君の姿に
惹かれて生きてみるまでさ
鼻が詰まる程泥臭くて好き
本当さ………