おしりのにおいはうんこのにおい。そうだろう?

ウチ、ウォシュレットがないから、うんこの色がつかなくなるまで拭くわけだけど、それでも、おしりの穴のあたりってうんこのにおいが割としているだろうし、少し喰い込むパンツの喰い込んだ部分もほのかにうんこのにおいがするんだろうなっていう。僅かな憂鬱と、得も言われぬ誇りと、確かな諦め。仮にウォシュレットがあって温水で洗い流せるとしても、やっぱり、おしりの穴のあたりにはうっすらうんこを思わせるにおいがしているだろうし、椅子でもなんでもいい、腰掛けたときにおしりの穴の付近がパンツとこすれてしまえば、自動的にパンツにはうんこのにおいがついてしまうだろうな。だからといって、肛門がラベンダーの香りを漂わせていたら?バラの香りを放っていたら?キンモクセイの…………。もしもおしりの穴が、身体のどこの部分よりも、もっと言えば、この世に存在するいい香りに匹敵する香りを放つ箇所だったとしたら?もしもボックス、もしもすべての生物は生まれながらにしておしりの穴からラベンダーの香りを放つものだとしたら?ジリリリリ!!薬局ではおしりの穴からフレグランスが発射されるお部屋の芳香剤が売っているし、アロマスティックが天に向かって開かれたおしりの穴に刺さっているお部屋の芳香剤が売っているに違いない。