アシュカ時代のザラ・ウーザラ茂原
しげりんどうの森をこるすがった場合に於いては、俗に言う餅の金縛りを想像すれば理解は容易だ。「ばーちゃんこ、じーちゃんこ。モナリザオンザ茣蓙」
さがんだ魚の鰭が水をきすぎる。めいがいろう、いちさぶろう、いまさらジロー。camcam mor gorri orr u bywewewではなくて、ただ風にはためいているらしい。
「ばーちゃんこ、じーちゃんこ。ディスイズJIS規格」
しじくれな花が踊り明かす夜に灯る1molのハロゲン。しげりんどうの森によく似たmoriよりもハヤシライスを炒める握る差し出すトービオーレ。キャフン!アムキャフン!さては、ましゃくれたのか?チ!オチチ!O−TI−TI!おい、トービオーレ!そっちはミジンコだぜ?
「アモルな。ケサブれ」
じゃんガールとずんボーイゾーンは賑やかなホライズンの欠片がよく転がっていて微笑ましい。さすがにしげりんどうの森によく似た毛利も、この場ではしゅおしゅおのししゃものオスシパクリ。オシリ。おすめすお。zu ja!
「ボルビックの容器にコントレックス。すなわちアルプス。さしずめいろはす。壊す」
ざいも!すずれいなる脚のこまめき具合で導かれる駅が違う電車も驚く、いわばコウケンテツな栗原はるみのホットケーキimura omura、イズクエア?スクエア状のお嬢さまから差し出されたモギが、かなり丸くてこれまた驚く駅が違う電車。かすとめた餅の膨らみとその熱さは、2×(さすらL²)に求められて困惑しているように見えて、ただ風にはためいているだけらしい。
T.T.K.M.M.S
えーと。
自ら死んでいった人たちは皆、悲しくて、苦しくて死んでいっただろうか?悲しいこともなく、苦しいこともなく、不幸でもないが、死のうと思って自ら死んだ人もいるのじゃないか?
生きていることの煩わしさが、ひさびさに。散るのになぜ咲く。
桜x 〜サクラックス〜 vol.2
「はあ……ねえ、改札階さん……はあ、はあ」
息を切らしながら彼女は続けた。
「製氷機がね…」
「蜜濃、もうやめなよ、何を投げているの?」
「なんにもしてないって……はあ、はあ……お願いだから聞いて……製氷機が」
蜜濃は眉間に皺を寄せてしまったことに気付いたらしく、すぐさま両目を大きく開いた。今度は額に皺ができた。
「壊れたの。2台目なのに」
「製氷機が壊れたの?」
「そう……はあ、はあ……それでね……」
「それで、どうしたの?」
「注文したのよ」
今度はゆきが眉間に皺を寄せる番だった。彼女の皺は縦に四本額に深く刻まれた。
「それで、製氷機は届いたの?」
「はあ、はあ……届いたわ……4台目がね……はあ」
ゆきは少し混乱した。
「えーと……3台目はどこへ?」
「知らないわ……」
つづく
桜x 〜サクラックス〜 vol.1
「なんで💢こんなに💢風が💢強いのか💢しら」
ゆきは声に出して怒りをあらわにしていた。ほんとうに強い風の中で。8mぐらいの、いや、11mかもしれない。しかし、彼女はすぐに我に返った。なぜなら長い時間怒っていられないたちだから。そして考え始めた。
「風が強いことに怒りを覚えるのはどうしてかしらね」
彼女はこういうとき、まず頭の中に黒い点を描くことにしていた。箇条書きによる答えの導き方を好んでいたからだろう。早速彼女は黒い点を一つ頭の中に描いて、答え候補1をそのあとに綴った。
・目にゴミが入るから
ゆきは眼鏡をかけていた。それゆえ、彼女は少し安心していたところがあった。遠くがよく見える不思議なワレモノを盾にしていれば、砂埃が舞ったぐらいでは動じることはないと。しかし、今日の風はこの考えを揺るがすほどに強かった。実際、この考えは揺らいでしまったため彼女は怒りを覚えたのだろう。
「改札階さん!」
声を掛けられて振り向くと、少し先の建物の角から甘露寺蜜濃が手を振っていた。正確に言うと、あまりに風が強いので手が振れず、指を大きく開いた手をゆきの方へ向けている状態だった。
「え、5m!?今日はもっと強いよね?」
「そういう意味の手じゃないよ」
蜜濃は大きく開いた右手に「人」という字を左手で3回書いて、右手に残った感覚を空高く投げ捨てるがごとく腕を連続して突き上げた。
「なになになに、どうしたの急に」
「なんにもしてないよ」
つづく
愚行オアノット
家でじっとしていれば「揉め事はすべてノンフィクション……フッ」と呟いても「寒いこと言うね」「よくそんな面白みのないことを平気で言えるよな」などと言われることもない、ただそれを眺める「観客」でいられるだろう。
結論。バカにバカと言ってしまう方がよっぽどバカだ。バカは自分がまさかバカだと思って生きていない。バカにつける薬はない。
authentic Japanese sentence vol.4
電車の吊り革がぶら下がっている棒は銀色で、この銀の棒の固定部材もまた銀の色をしている。銀の棒は銀の固定部材にこれまた銀の螺子で固定されており、とにかく銀づくしである。銀フェチはさぞかし大変だと思う。興奮のあまり目的地までたどり着けないのではと心配にもなる。
メガネをかけたオヤジは冴えない顔つきであるうえにハンカチで鼻をかむので、彼には金輪際冴えわたる日など来ないであろう。少なくともハンカチは手が濡れるたびに拭くためのもの、その日一日だけであれば繰り返し使うものであると思う。ハンカチで鼻をかんでしまうということはパンドラの箱を設けることにほかならない。しかし悔しいかな、箱のくせしてポケットにスッと収まるのだ。あそこのそわそわしている男、まさか銀フェチじゃないか?次は1が嫌、1が嫌、お出口は上反りです。後半のSASUKEを思わせるアナウンスに乗客が沸き出している。世の中は想像以上にくだらないことで盛り上がるものだ。