病室の明かりを見上げる夜は

病室の明かりなんか見上げちまった夜は
なんだかやくざな気分さ
そのちょいと前といえば
死にたくてしょうがなかったわけだ
ぷんと消毒のにおいがして
ひどくめげちまったよ
だけどこのすこやかなる日々を
あなたにあげることもしないで
なんとなく 想ってみるだけ
それは当然なんにもならないどころか
ひどく傲慢であることを故意に裏付けするための
発動でしかありえなかった
俺は家に帰る
しかしひどくやくざな気分だ