うるおい

五月半ば。真夏のような一日だった。おれとしたことが、自販機の前に立っていて、なんともうすでに硬貨を投入しているではないか。たしかに四ツ谷サイダー450mlのボタンを押したのだが、出てきたのはSAKARIの0.01mmのコンドーム4、5枚入りの白い箱。『潤いは、この先の路地にある24会館でお求めください』