生き
てってってってっ
ていく
take
イクイク
死ん
でっでっでっ
でっていう
Dave
(だれやねん)
死ん
でっでっでっでっ
大工
(トントン)
第九
(ハレタル アオゾラ タダヨウ クモヨ)
たいく
(体育)
・
生きてってってってっ
テケレッツノパー
生き
てってってってっ
ていく
take
イクイク
死ん
でっでっでっ
でっていう
Dave
(だれやねん)
死ん
でっでっでっでっ
大工
(トントン)
第九
(ハレタル アオゾラ タダヨウ クモヨ)
たいく
(体育)
・
生きてってってってっ
テケレッツノパー
失敗した。いや、失敗ではない。質問に答えただけなのだ。それの何が失敗だ。誰が、まさかそんなことを、想像するのだ。ああ!ゆう子は食べている。いそいそと!公園のベンチに座って。バーニャカウダか?バーチャルバーニャカウダ?パパは見ているんだぞ!気づかないのかゆう子!しかし、ああ、おれはなぜそれをやめさせないのだ?
「あ、ちょうちょ!なんだかへんな飛び方してる。あっちいったりこっちいったり」
「アオスジアゲハっていうんだ」
「アモジ……?」
ゆう子は立ち止まったまま、ひらひらと舞う蝶を目で追いかけている。
「あたしもいつかあんなふうに飛んでみたい!」
「あんなふうに飛べたら気持ちがいいだろうな」
「パパ、あのちょうちょは何を食べるの?」
「葉っぱを食べるんだ」
「どんな?」
「ゆう子がいま見ている」
「これなの?」
ゴツゴツとした幹をぺちぺちと叩いて、叩き終えてゆう子はじっとクスノキを見上げた。
「香りがするんだ。ほら」
一枚の葉をちぎってわたす。小さな指はつまんで、かわいらしい鼻に当てる。
「いいにおい」
ほお!この歳にしてこれがいい匂いだと!おれは小学生の頃、嗅ぎすぎて具合を悪くしたことがある。ゲッケイジュのときもそうだ。
少女はほほえむ。
「パパ、おうちかえろ!もう暑いよ」
可愛い娘に連れられて、おれは誇らしげに通りを歩いた。
窓の向こう側の窓の向こう側――あっ、行き過ぎです。
この窓の向こう側の窓の向こう側は、ここから2つめの窓の向こう側の人が、不適切が現れるたびにそれをなるべくすぐに取り除くことをたぶん心がけているようです。こちらからは以上です。
直接関係のないことは、回り回って関係してくるだろう。
社会や他人がどう振る舞おうと、自分が幸せに暮らすためにはどうしたらよいかについて考えることをやめず、正解の方に向かって生きていけばいい。忘れてはいけないことは、社会を震わす問題は、問題であるだけに、わたしに問いを投げかけているということ。
社会を震わすその問題に関心をもたないこと、問題がなぜ問題であるのか、問題の何が問題かを知ろうとしないこと、背景を見ないこと、歴史を見ないこと、それは、大問題なのかもしれない。
「アンタほんとにつまらないことを言うのね」つまらないとはその名の通り、興ざめということだ。空気を和ませるのが善なら、淀ませるのは悪だと。わたしは悪だ。
わたしたちはつねに空気に包まれているから、空気から逃れられなくて、ましてや酒を頼んでそれを呑んでちょっと楽しい思いをするために訪れた場所の空気には、ある程度高品質を望む。悪の私は、そういう場所で力を発揮する。もしも口を開いた場合のことだが。
悪のわたしはここでひらめく。つまらないことを言ってしまったことを認知して恥ずかしく思うこと、それこそが本当の悪だと。わたしはマジ悪だった。
「アンタほんとにつまらないことを言うのね」そう言われたときわたしは某新宿で亀甲縛りされていた。
「全然伸びていないじゃないか…」ポーチュラカは行き過ぎる男から憐れみの視線を浴びることになった。しかしポーチュラカは不幸ではない、幸せでもない。男は確信している。確信しながら、同時に反省を始めた。我が身を介してしまったがゆえに、7月の終わりになってもまだつぼみをつけていないポーチュラカが、つまらない男のひたすらつまらない思想の餌食になってしまったからだ。いつもそうだ。今からでも遅くない、言葉を用いるなんて金輪際やめたほうがきっといいんだ。そうすれば。そうすれば、やっとインストゥルメンタリストカット―ーキットカット?それは聞き間違いだ。食べたい。
新築は、敷地めいっぱいに建つだろう。きっとテーブルとイスを空の下に広げる余裕なんてこれっぽっちも残さずに。それでも新築は、大地を残さず埋めて聳えるだろう。若夫婦がすぐに野菜を育てはじめたくなるように、入念に大地を残さず埋めて。
そういえば、おとといのパーティーは楽しかったと思うんだ。周りのみんなが楽しそうだったから。飲み放題だとわかっているから、びっくりするくらいみんな浮かれていた。桶に入った一流のシェフの料理なんてどうでもよかったんだと思う。コンビニのサンドイッチでテーブルが埋まっていても、誰も文句は言わなかったと思う。やっぱりパーティーはいうほど楽しくなかった。
ボタンクサギを見てまだアジサイ咲いているんだねと笑っている。ムクドリが電線にとまって、先にとまっていたムクドリに、近づきすぎだと言われている。アジサイをアジサイと呼べることを噛みしめる。ムクドリをムクドリと呼べることを噛みしめる。
それのどこがいいのかきかなくちゃ。プレゼンしてくれないか、魅力的な何かがあるのだろ。わたしが気づいていない魅力。
言葉を交わさなくちゃ。わからないことがわかる。わかっていたことがわかっていなかったことがわかる。わかっていたことがやっぱりきちんとわかっていることがわかる。正しくありたい。正しいほうへ寄せていきたい。いつもそう思うし、みんなそうだと思っている。交わさなくちゃ。交わらなくちゃ。
「らぶALLできないから無限にあいらぶゆーを重ねて」魅力的一文。
いけないなあ…
なんて思いながら見上げている窓。ガラス張りのロイヤルホスト。もの食う男性。
そうそう!もの食うひとびと、っていう本、
よんでみたいなと思ってたんだよね!
白いワイシャツ、仕事帰り。あ、ビールのんでる!おいしいよね、ビールって。
ものを食う場所に入ったときから、ものを食う席に着いたときから、そして、食うものが届けられて食べるときには、無防備で、背景にある問題は抜きにして、満たされるほうへ向かっている。驚くべきはそのことが今、駅前のこのビルディング二階の窓側のみならず、内側のほうでも繰り広げられているということ!
砂浴びをする雀でも眺めるような目をしていたと思う。え、雀だった?人間じゃなくて、雀だった?グラスに入ったビールのんでたけど……薄めだった?あれ、薄めだったんだ?水で薄めてるのかね?え、娘だった?前の席にいたの娘だった?見えなかったけどな…薄めだった?娘の姿、薄めだった?それなら、見えなくてもしょうがないな。え、うす目だった?お父さん、こっちをうす目で見ていた?やっべえな、白いつなぎを着た野郎だって覚えられちゃったかな……