2019-01-01から1年間の記事一覧

オマツリ

本当なら 天を仰いで地にめり込むほど 驚かなくてはならない 誰もがそれほど肉体的な欲望 保持して生きていないなら 誰も目を逸らすような接吻 視線こんがらがってオマツリ 少々粗っぽい それは尊い 再戦望んじゃうくらい 抱き締めて 心から 重箱の隅つつか…

秤の上のピーポー

とかく人は愛に敏い 今日も皆 秤の上 おれのなにか きみにあげる たぶん すぐに忘れる とかく人が誰か試し 責めることをたのしむ とかく人が誰か煽り 笑うことをしたがる おれはこれを きみにあげる すこし 役に立ちたい おれはこれを きみにあげる やがて …

クリニック

思い上がった股ぐら 散らかった脳味噌 クリニック クリニック 紹介不要で診察す 藪医者に 仮病の患者 入れ代わり立ち代わり 治療一回 大概完治 再診予約は必要ない 膨れっつらの股ぐら かたよった脳味噌 クリニック クリニック 毎度初診料頂戴す 藪医者に 仮…

すずめのビーム

その声に込められた おもい わからない ゆえに 楽しい 世界だ すずめ すずめ まっくろな お目々 ちゅん ちゅん ちゅ・ちゅん なにか 撃ち込まれたようだ なにか 撃ち込まれたようだ その声に込められた おもい 説き明かす よって 相容れぬ 日々だ すずめ す…

美しい

君が涙した その黒い星は 死んだあとも 輝くだろう 君が涙した あの黒い星は 生きている間 つきまとうだろう けれど 撃ち落とさない 美しい 君の涙は美しい 敵を恨まず ただ 遡るのだ 己の弱さだけを あの日を たぶん 愛してやまない そのような 頬の煌めき…

好戦的

よくもまあ まけろなどと言ってくれる そんな根性に立ち会う神経の持ち合わせがない なんなら こっそり盗んでくれれば 嬉しいくらいだ あのオヤジのように 法の支配下でやってのける あの勇気ある行動に比べたら その往生際の悪そうな行為 優先して 罰したい…

ずるいぜ〇七二一

不親切だって怒ってるやつ 人に親切にしたことがない 見返り求めないと言ったって せめて礼ぐらいは寄越せよと 死んでしまえばいいようなやつほど 面白いくらいのさばるもの ――そう思いこむ正しさ これがまた病的で 〇七二一ばっかりしてないでね よがってな…

ビデオのようにシルブプレ

親しくなったら途端に破綻 つとめて終電までの関係 わざとあれこれ訊ねないのだ その強引さ よもや裁判沙汰 目を覆いたくなるような 大根役者 むしろ熱くなる 生放送 ビデオのように接Xしたい 適宜PAUSE 一息入れながら 珍プレー 好プレー シルブプレ CHAPTE…

湯に浸かりながら星を語る少年たち 渋い声を操って 同じようにもたげた頭の中を それだけで沢山にはできなかったけど わたしの言葉に 返る声の粗さ 空より澄んで この夜のために 走らせた二輪 停まれる その睦まじさ 宇宙へ開け放つその瞳の中 なによりわた…

大目に見てくれや

生きていることの幸せが ひとりで過ごす夜に消えてなくなる ここへ来て いますぐに 誰でもいいわけじゃないことは 大目に見るべきさ 疑わしくなりつつある価値との対峙 今日もはりきってやさしいカツアゲ 本日はどなたより頂戴致しましょう 魔性 ねえ おとく…

漫画家 2016.7.31

今 あなたを知った ついで 死んだことも―― ひと月前なら会えたかもしれない もう あなたの漫画は アマゾンでも手に入らない 蜘蛛の巣に絡まっていた断片をつまみとった 人って死ぬんだね なのにアカウントは尚も生きて 誰か止めさせて ああ今日も探しちゃう…

生命保険

わたし 死にます あなた 死にます だれも先を 急ぎません 彼は 死にます 彼女は 死にます だれも競い あいません ところでわたしの行く先は 寺院のもとで永代? 坊さんの腕でgoodnight? 曖昧な意思表示が披露する画は 惨劇 困り疲れ果てた面々 ご存知の通り…

暇はいつも街を選んだ

暇はいつも街を選んだ しょうもないものを買い付けた やたらと甘いものを好んだ 〆に決まって酒を啜った 暇はやけに家を出たがった だだっ広いモールに長居した 試食の誘いにはすべて応じた フードコートで昼夜の食事を済ませてしまった 暇はことあるごとに…

そんななりして

うう けむたい部屋 心房細動促すDJ ああ 焚かれるフラッシュ 瞬間浮上するフェイス あわよくば 求め合うくらいなら 踊りたもう アンダー ザ ミラーボール 冷めてるようじゃ 務まらない 噛ましてみようや 燃え上がらなくちゃ 浮かばれない 交わしてさいなら …

お池の鯉

邪な気持ちで一杯のあたしを見つけて 何を欲しくて近づいてきているの 誰の姿も 分け隔てなく見るあんた 意図しない平和主義なんて 素敵ね! 男だ 女だ そんなことは 素知らぬ顔で あんたは未来に向けて生きる 見た目勝負のこんな世の中ときどき あんたの生…

アガパンサスの曇り空

君の舞台 来週を以て千秋楽 お疲れ様でした 勝手にこの曇り空は君のものだった 勝手にその淡い紫は溶けてしまった わたしの 青い空 白い雲 眩い夏

ともだち

どこへ行こうか なにをしようか なに、食べようか へべれけになった あれこれ話した 仕事のこと 未来のこと だれかのこと だれと だれと わたしがだれを知っていて わたしをだれが知っていて 親しいひとをともだちと呼ぶことは さして大切ではないだろうな …

牛込柳町へ

あたらしいクルマのにおい ゴルフボールのような手すり 新車両のふかふかの席 読む本は 泥棒日記 永代供養 気が滅入っちゃうな 52階建て くびが疲れちゃうな やんなっちゃうな メイドインチャイナ 土用の丑には うな〜 うな〜 日本製にこだわりたいな もうい…

ここぞとばかり

パーティーは 照明暗くして ドレスコード? 声を大にしては言えない だって 恥ずかしいんだもの どうか 穏便に 日常に組み込むこと 特別扱いしないこと ここぞとばかり 騒がないこと 日頃から 黙っていないこと パーティーは 音響でかくして アドレス交換? …

21時

赤ん坊が泣いている 壁の近さ 間仕きりの多さ 響く声に なおのこと だだっ広い 場所へ 夜空の下へ おいで

安物

靴はいいものを履こう 安物はいけない あとに響く ネイビーやグレーの ポロシャツやハーフパンツは ユニクロや無印良品で 色の組み合わせとサイズさえ誤らなければ 背中や胸に飾りや文字もなくていい ただし色物はすこし高めで撃ち落とそう 発色のいいものは…

額縁

なんの賞ももらえないような書も 額に入れてみるべきよ 晒して初めて恥を見積もらん なんの妙も感じ取れない画も 壁に鋲で留めるべきよ 自惚れて初めて恥を見積もらん いつもそうあるべきよ けっして謙虚になれはしない とくに作品に関しては まさか謙虚に仕…

当選

宝くじでも当たんないかしら だってこの先どうしよう? 貧しくてあちこち痛くて治せなくて 老いて老いて 置いてけぼりにして 人生百年 なんのつもりかしら だって拷問みたいでしょう? 身体だけ労り心は置き去り どうせつらいことばっかりじゃないかって 死…

面倒

拾ったヤマモモの実は ポケットに入れない方がいい きまって忘れて洗濯機回すから つぶつぶで覆われた実は 赤くてかじったら甘くて ああほら唾が出てくる ほっといても実ってくれるって有り難い いつか植えるならやがて食べられる木を いつか蒔くならあとで…

寅壱で何が悪い!

誰も悪いたぁ言ってないだろ

安定

2パックの納豆は大根おろしと混ぜ合わせ 魚肉ソーセージはエノキニラタマゴと抱き合わせ 財布に優しい飯 つくれど つくれど 一向に浮かぬ顔 むくれる むくれる 金が欲しけりゃ働け インセンティブでがむしゃらに 安定望んだ結果は裏目 判定下したおのれを恨…

若菜

一杯やってオヤスミ 疲れた身体は火の扱いをいやがるの 一品足して健やか 気怠い身体で刃物の扱いは怪我の元 途方に暮れてしまわないで ほら あたしの惣菜並ぶわ 途方に暮れてしまわないで ほら あたしの聡明なLOVE お会計して 一杯やってオヤスミ 疲れた身…

一手間

なんでもいいよ ディナー 文句は言わないつもりだった 富士そばのことは愛してる 蕎麦湯が飲めるし ビールは安いし 大都会までせっかく出てきたこちらとしては テーブル席で寛ぎたい文句なんかじゃなくて 富士そばのことは愛してる やよい軒でも別にいいけど…

掃除

部屋の隅から隅まで綺麗にした暁に 街に転がる空容器が なくなってくれりゃあ いいのに つまり 自分の世界だけピカピカにしたところで ここより一歩出ちまえば ただの独りよがりでしか ないのよ もう 散らかってください 整然と もう 汚れちまいましょう 潔…

YES 3291

これ売ってます 結構熟れてます レッテル貼られます こころは晴れてます 盛りましょうや 栄えましょうや みにくいもの両眼瞑っちゃ あらゆる綺麗は見えにくい これ盛ってません まだまだ漏れてません 胃凭れません 涙も垂れません サ、狩りしましょうや ササ…