2019-01-01から1年間の記事一覧

ぽい

夜景なんて 眺めたからって なんになるのって ひねくれたって むだ 見た目なんて 見られてないって べつに油断なんて していなくたって ださ 知る人ぞ知る あ そ〜れ そ〜れ ぽいぽい それっぽいカフェで それっぽくお茶をしてみたの それっぽい街で それっ…

げら

やましい あなた やましい ひそひそ ひそひそ ひそひそ めざとい あなた めざとい やましい あなた うしろくらい あなた うしろくらい こそこそ こそこそ こそこそ とがめる あなた とがめる うしろくらい あなた さては なにか おもいあたるな あかるい あ…

大地から水が湧いている ゴミには蛆が湧いている いったいどこから いったいどこからやってくる とてもいまわくわくしていたいよ とてもいまわくわくしていたいよ 金はどこから湧いて出る 富はどこからやってくる 命はどこから湧き上がる ほんとにいつしか枯…

私の憂鬱

なにを貴方と語り合ったら 今夜の憂鬱を凌げるだろう どんな味を平らげたのなら 今夜の憂鬱を凌げるだろう どこへ向かい走ってみたら 今夜の憂鬱を凌げるだろう なにを貴方に示されたなら 今夜の憂鬱を凌げるだろう どんな不満を懲らしめたら 今夜の憂鬱を凌…

我が身をば

我が身をば いざ 映えさせん さも 酔い痴れて 世は photo spot 嬉々 ゆうゆうと 我が身をば いざ 映えさせん さも とち狂って 余は photogenic いと 惚れ惚れと いざ

つまる

することなくて マスターベーションする夜は 机の上を 食後のままで ねむるにしても 食器を洗わにゃいけない夜だ 来る朝は 憂いばかりで

立候補

駅前に撒き散らされた白い液 誘われて 幾人 言い方は悪いが つまり やったもん勝ち いきたいわ あんなとこで なにを我慢してるの やりたいわ あんなことを なぜに我慢してるの 駅前に響きわたってた喘ぎ声 抜かれる 幾人 言い方しだいよ いずれ やった奴は勝…

今生

くれてやれるものなんて 選べるほどはないけれど 与えられそうなときはそうしてみるんだ やるかやらないかなんて 大したことではないけれど 生きているうちはそんなことばかりなんだ いま知っていることなんて 大概わかちあえないけれど 傷ついているだけじ…

りんごの季節になりました

きおう 紅ロマン 98円 美味につき 今日は 未希ライフ 98円 だろうか いつか ぐんま名月 万座温泉の途中で

しあわせに暮らす

街のなかの焼却炉 海のわきの処理場 川のそばの浄水場 道のしたの下水道

ぞっとするプレジャー

そしてわたしはトイレについて想う もう何人分呑み込んだ もう何人分流し込んだ はたして溜め込んでいるだろうか それもまた真顔で 挙句 中央分離帯のペットボトルをも想う もう何日間封をされているだろうか それもまた大事に そしてわたしはひそかにぞっと…

夢の昭和島

吸い続けていたら 体を悪くしそうな 工場の息づかい いろめく 目をつむってみたら 澄んだ海が広がった 少しだけ鼻を突く 波の音 どこをほじくってみても宝ばかり昭和島 寄りかかってみたら 傾いてしまいそうな 歴史の色づかい ときめく 目を逸らしていたら …

煙草 ふかすなら

どうぞ 裏口へ 煙草 ふかすなら 吹き溜まりの踊り場 錆びている階段 煙草 ふかすなら どうぞ 裏口へ 煙草 ふかすなら 隣のビルとの間に 落っことせ猥談 煙草 ふかすなら

玉子パン

腕に刺青なんかしてさ 道でスケートなんかしている 俺は金がないのを言い訳にする 急な坂を登ってみたり 袋小路に感心してみたり 今日はたまたま目黒だっただけ 次はどこへ行こうかな 高い車なんか乗ってさ 狭い道なんか飛ばしている 俺は金がないから言い訳…

守護神SPR

もしやあれは…… 荷台に立てる円盤は きっとそうである 潜る SPR SPR 護られる 潜る SPR SPR 左右する 操る MEN MEN 護られる 操る MEN MEN 託してる

とある現場

野郎たちはなんだか律儀に体操していた 安全第一 旗がゆれる 班長みたいな野郎がなぜか英語でカウントしていた ワンッ、ツー、スリッ、フォー、 ファイッ、セックス、セブ、エイッ 班長みたいな野郎はまさに満面の笑みを浮かべていた ワンッ、ツー、スリッ、…

カキンDEホームラン

嗚呼〽 嗚呼〽 吸ウ 嗚呼〽 嗚呼〽 吹ウ 四股嗜好 支笏湖 嗚呼〽 嗚呼〽 恣意 嗚呼〽 嗚呼〽 把握 至高嗜好 自業自得 嗚呼〽〽 ヰ競ウ 仲田酒造 王〽 王〽 嗚呼〽〽 ヰQUICK 異口異口! 異空異空! ――FADE OUT ――HIGH TIME TO PAY MONEY MONEY 馬鹿な真似 た…

ドカタ天国

本日誠に糞暑い 長袖着用 致死量超過す 血が沸騰する 不純物使用 塩微量生成す 地獄の現場 そこは天国 卵が茹だって固くなるような 粗野なこと…… 十時休憩 まあいい ちょいとこっちへ ちょいとこっちへ向いてくれたら嬉しいや もしかしたら もしかしたら そ…

御涙頂戴

九月の台風がつれてきた熱い風のなかで あの夏から逃げ切ったことをおもいだす 隣のカズコが死んだのは先月のいまごろ 次々に人々が死んでいったのも同じころ 半年前に 行ったきりの トシオは朝方 帰ってきて 八月五日 光うすれる星へ そのまま 連れて戻った…

愛す男

あなたが看護師であり女であることで わたしは大いに安堵に浸ることができたと思う 男にはあらわせない ほほえみ 甘えっぱなしの向かいのおやじ 喜び隠しきれない かわいいもんじゃあないか 街の構造物の殆どを男が築いていることは わたしにただならぬ高揚…

人のいとなみを羨むな

つまらない夜を嘆くな 人のいとなみを羨むな 入ることを許されない 美術館があるだろうか オーバンもニーヨンも 架空の町の館ではない つまらない夜を嘆くな 人のいとなみを羨むな 扉は常に開かれている 営業時間内にいつでも ノックすればいいのさ 避難経路…

海馬、嗅ぎつける

駅前が薫る 蕎麦屋の出汁か 切干大根のような 急に見えてくる 喪服姿に 和食御膳 駅前が薫る そうそう あれが好きである 特に手拭きの匂いが

泣いて癒すな

やがて開発されるのであろう 大気中に酸素を放出する機械なるもの 今日あの映像を観た者たちは そこへ投資することを厭わないだろう 化学式を以て世界は救われる 金の匂い 芳醇な 形式ばって世界は巣食われる 血の匂い 脆弱な やがて底をつくのであろうか 今…

18時のとむらい

帰る人 帰る人 こんやの飯はなにしよか 酒にしろ つまみにしろ まずは生き延びた賛美歌を 帰る君 帰る君 こんやの飯を鼻で笑う 母ちゃんてば はりきって きのうからあげやりすぎたのだと 半袖の隙間に覗いてる男の色気をちと見遣る 楕円の球の気ままさに迷う…

初子の歌

君の歌を 聴きたいよ ハコちゃん その胸いっぱいの 愁いを隠しきれない愛 夜風が涼しくなったねと きっと君なら言うだろう そして僕はそうだね、と 茂る夏をかえりみること よろこんで するだろう 君の歌を 聴きたいよ ハコちゃん この部屋いっぱいに 愁いを…

おまえの唄

明日あるいは今夜死んじまうかもしれないんだってこと けれどたったこのいま想っていること 誰も 知らないんだってこと 聞いてほしいことがあるつまらないことばかり話しておきたいことがあるいつかわらってしまえるように やがていつかあのとき想っていたこ…

思い出して

忘れていたよ 息をしていた またとない粒子で満たされた おれの時間を 忘れないでね 息をしている かわりばえしない酸素のなか あいしている 忘れないでね 思い出してて

バカみてえな夜がある

バカみてえな夜があるよ 踊らなけりゃ眠れない夜 そりゃ ダンスにもいろいろあるけどさ 俺のそれは なにしろ簡単 道行く青年 晴れ晴れと そうか 慣れて久しいか バカみてえな時は来るよ 飛びださなきゃ落ちられぬ夜 バカみてえに綿を摘めど 果てがこれじゃあ…

飛ばせ 2016.06.12

渡ろうとした横断歩道に 不本意停車のダンプと目が合った やれやれ まばたきが ウインクに見えた朝の幻 つかえないね環八 とどけ同情 待ち構えている現場なんて ほったらかしてサ、どっか行こうよ となりに置いてくれないか 邪魔などしないから 横顔を見てい…

呪い

自由 自由 自由の体現 買い物かごは夢でいっぱい きっと 呪われている 富裕 富裕 富裕の証明 かわいいがらくた袋いっぱい きっと 呪われている 僻みのまなざしをむけるつもりはない だがしかしあまりにも清々しいきみを うらやまずにいられぬような日もある …