小平霊園の近くまで行ったから、小平霊園に立ち寄ることはよくある話だ。霊園というだけあって樹木よりも墓のほうが圧倒的に多いのは言うまでもない。鳥が何種類か飛んだりさえずったりしており、水道の蛇口が点在しているのもよくある話だ。野田や船橋、ひいては品川といったナンバーを掲げた車を見かけるのも、街に於いてはよくある話だ。自転車が走っていたり、ランニングする人がいたり、墓地特有の目的だけで訪れている人を見かけるほうが少ないのは言うまでもない。わたしのように公園が好きであり、その感覚で、このように広い墓地も好きである人がいるということもまたよくある話であるからして言うまでもない。
