軽井沢Ⅱ

通りの賑わいはよかった

わたしはそれなりに楽しんで

いつからか享受が専門で

楽しもうとする姿勢は

どこの街でも活躍した

みんなそれなりに楽しそうなら

わたしだって楽しかった

嘘なんかじゃない だけど

おそらく生活のためか店はあれこれ売っていたけど

わたしの欲しいものは売ってはいなかった

 

通りの賑わいはよかった

わたしはそれを見るのが好きらしく

いつだって時が退屈でないように

奔りまわる姿勢が

知らず知らず染み付いていた

みんなそれなりに楽しそうだから

わたしだって楽しいんだ

嘘なんかじゃない だけど

街かみんなかどちらかが片方に合わせていて

まちがいなくどちらかが考えることをやめていた

 

通りの賑わいはよかった