買ってまで抜くものではないのかなと

ちんこよければ全て良し、というわけにはいかなくて。たしかに、あの、毛を蓄えた勇ましいがちむちの太くて天を穿つようなそれを、腹をすかせた肉体労働者が伝説のすた丼を腹に流しこむが如く喰らいついている様にはものすごく心を打たれるわけだが、ちんこよければ全て良し、というわけにはいかない。どんな声をしているのか、どんな話が好きなのか、どんなメシを食うのか、どんな服を着るのか、部屋の中はきれいにしているのか、引き出しの中はごちゃごちゃしているのか、仮面の下はどんな顔なのか、顔と胴とちんこと脚それらを総合したときわたしの性感帯が疼くのかどうなのか。そう、つまりはこの顔にこのちんこ、この身体にこのちんこ、この話と食事と服と部屋とこのちんこ………ちんこはメインではなくオプションなのだと思う。ま、一晩限りの、遊びみたいな性交ってのをするときは、そんなこと気にしないんだろうがね。たぶん、遊びで性交することなんて死ぬまでないんだろうがね……トホホ。さーて、本編を購入させるための射精シーンを見せないように編集した2分くらいの広告動画でも観るか〜、これ観て抜いてホッとして安眠、己の安上がりな性質は資本主義はおろか経済というものを崩壊させる。